オヤジとオヤジ殺しが向かう先ー忖度に下衆の勘繰り

最近、「三大動画アプリのユーザー/使われ方の違い」という記事を読みました。「ニコニコ動画」「AbemaTV」「YouTube」を三大動画としているのですが、そもそも、その括り、意味があるのでしょうか。(その記事の内容には格別の感想はありません。あしからず)

 

この違和感、どこから来るのか。それは、それぞれの向き先と将来像が異なるものなのではないかと思うからです。つまり、事業の方向性が違う。「YouTube」はついにアメリカでテレビの同時配信を手中に収めようとしています。あらゆるコンテンツの窓口にならんという意志ははっきりしています。でも「ニコニコ動画」「AbemaTV」はどうでしょう。そう、極端なことを言えば、「ニコニコ動画」も「AbemaTV」も最終的に「YouTube」の1チャンネルでしか成り得ないような気がします。失礼ながら、所詮、趣味のチャンネル。PCやスマホで見るもの。昔、ソニー出井伸之さんが、画面の大きさとコンテンツにかける費用は比例すると言っていました。その通りでしょう。(平井体制のソニーが黒字になった途端、出井さんがソニーをダメにした=OBたちからの出井戦犯論のが消えましたね)そう、だから、なんだかんだ言っても映画は滅びない。

 
ネットワーク観というか、コンテンツ観というか、映像コンテンツのインターネット配信に関する大局観がない事業者は、所詮、土管の出口。現行のテレビの縛りに囚われないことだけが利点のバラエティが売り物なら、そこで終わり。
電波だけではなく、今やブラウザーの能力も上がってインターネットコンテンツも楽に見ることができるテレビ。画質や音質もいい、使い易いテレビという道具を捨てさせることができるのでしょうか。どこまで考えているのだろう。

まあ、テレビ事業者も放送の同時配信を巡ってスッタモンダしていますから、同じレベルです。NHKは、本来業務だと言ったり、附帯業務だと言ったり、ふらふらしていますね。(ところでNHKは誰を忖度しているのでしょうか。国民?)一方、民放にとっては費用がかからないことが大きなテーマです。インターネットで配信したからって、視聴者がそれほど増えるもんでもありませんからね。これは共通理解でしょう。

漠然とですが、上に立つ人たちのアタマの中に、インターネットを介した映像コンテンツ配信に関して、これからの姿がはっきりと出来上がっていないのではと感じます。


だいたい、インターネットへの理解というか、体感に関して、ちょうど60歳手前くらいのところに、見えない線があるように思います。彼らは体感できていない。でもトップにいて、なんらかの方向性を出さなければならない。
NewsPicksで読んだホリエモン高城剛さんの対談の中で、「バブル崩壊以降、日本は完全にピラミッド構造になって、忖度システムになりました。それをガバナンスと言い換えています。だからトップの力量で未来が予測できるんですよ。」と高城さんが言っていました。その通り。

硬直化した組織のトップにいる、忖度されることが好きなオヤジさんたち。
でもこのオヤジさんたちは迫り来るインターネットに対して、なんらかの方針を出さないといけません。そうなるとオヤジ殺しが得意な人が、そのオヤジさんたちの喜びそうなこと(=理解できそうなこと)を忖度して、提案してきます。
ドワンゴ川上さんのオヤジ殺し力は凄まじいものがあります。ゴルゴ13並かと(どちらにも、お会いしたことはありませんよ)。あのNHKでも、一時、どの幹部たちの机にも、川上さんの著書「鈴木さんにも分かるネットの未来」(岩波新書)が置いてあったという噂があります。また、渋谷で働く社長、藤田さんも、オヤジ殺し力が凄そうです。テレビ朝日の会長さんを動かして、AbemaTVを始められましたね。

 

このオヤジさんたちの隆盛がどこまで続くのか。またオヤジ殺しを行っていた人たちが、その地位に到達した時、また次の世代にどのように接するのか、それによって、この国の未来が変わってしまうように思います。
そうそう、IIJの社長さんがいつの間にか、超強力で有名な元財務事務次官の方になっていたり、力があるとされるオヤジさんたちが、日本では国を変えるような新しい分野の会社でも力を奮っています。いろいろなところから、オカネを持ってきてくれるからでしょうか。
JR東海リニア新幹線に作るのに、3兆円以上かかるらしいですね。足りない分は国費で補われるとのこと。これはどうみたって、JR東海の会長さんのお力でしょう。でも想像力豊かな僕は、リニア技術が航空母艦の電磁カタパルトに転用できるからなのではと下衆の勘繰りを働かせてしまうのです。
アメリカの空母の攻撃力の高さを象徴する技術の一つが、カタパルトです。
短い時間にたくさんの航空機を発艦させることが出来ることは、攻撃力の高さにつながります。現在、カタパルトの技術は、アメリカにしかありません。原子力エンジンの熱から生まれる蒸気を使ったものです。
そして次世代のカタパルトは、電磁力を使ったものです。次期主力空母(ジェラルド・フォード級)は蒸気カタパルトではなく、電磁カタパルトを採用しています。イギリスと一緒に開発しており、それを中国のスパイが盗んだとかいう話もありましたね。リニア新幹線の技術との共通点はどうなんでしょうか。
中国の上海では、市内から郊外の浦東空港との間、およそ30キロをリニア高速鉄道上海トランスラピッドで結んでいます。時速431キロで7分30秒の旅です。これはマグレブリニアモーターカーです。その技術を空母に転用はできなかったのでしょうか。調べると上海の方式と日本の方式では、機械とおもちゃの違いほど、レベルが違うとのことです。だから、新しい中国空母にも旧来のスキージャンプ台方式を採用せざるを得なかったのですな。ちなみに僕の好きな漫画家、細野不二彦さんの商社サラリーマンを主人公にしたシリーズ「商人道」に蒸気カタパルト技術の話が出てきます。中国がらみのエピソード。

商人道(あきんロード) 3 (ビッグコミックス)

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JR東海の会長さんは右の論客として知られています。リニア実現に強い意志をお持ち。それはまさか、その技術が空母転用可能技術だということ?だから、国費を入れることが叶った?なんてのは考え過ぎでしょうか。国益?まあ、まさかレールガン開発のため、とまでとは言いませんが。 

オヤジとオヤジ殺しが蔓延るのは、なかなかの状態です。だから忖度がますます流行る。今日は下衆の勘繰りでした。

飛躍への挑戦 東海道新幹線から超電導リニアへ

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