憧れのアカデミー賞授賞式

2月末のお楽しみは、アカデミー賞受賞式。日本のでは、ありません。とにかくショーとしての完成度が高い。朝9時からのレッドカーペット、そして10時からだいたい15時まで、生できっちり観ます。録画もします。夜の再放送も見ます。でも、再放送は同時通訳の音声をそのままではなく、翻訳し直した吹替え版(と記憶していますが)です。元々、台本にあるのかアドリブなのかわかりませんが、ちょっと微妙なギャグが丸められたりいるので、やはり生中継が一番面白い。WOWOWさん、ありがとう。こんな時、契約していて良かったと感じます。

丸められたギャグで思い出すのは、2010年の第82回、司会はアレック・ボールドウィンスティーブ・マーティン。アレックと言えば、太ったこともあり、トランプ大統領のモノマネでちょっとしたブームの最近。逆に、スティーブは素敵なコメディアンだけど、最近はお見かけしなくて残念。ちょうど、メリル・ストリープ主演の2009年公開「恋するベーカリー(It's Comlicated)」(しかし、この邦題はなんでしょうね。確かにパン屋さんを舞台にしたお話しでしたけど。)で共演していましたね。

 

 

2010年は「ハート・ロッカー(The Hurt Locker)」のキャスリン・ビグローと「アバター(Avatar)」のジェームズ・キャメロンが作品賞と監督賞で争っていた年。彼らは元夫婦だったので、2人の賞争いをからかって、「プリウスをプレゼントしておけば良かったのに。」というギャグが放たれました。2009年から2010年にかけては、アメリカで空前の大規模トヨタ車リコール騒動が起きていました。プリウスは暴走(と言われていましたが)事故が頻発していたので、キャメロンがビグローに事前にプリウスを贈っておけば、ビグローが事故って、アカデミー賞の場で争うこともなかったのに、というブラックなギャグ。でも再放送では、単純に「車をプレゼントしておけば」と何の意味もない会話になっておりました。

 

ハート・ロッカー [Blu-ray]

ハート・ロッカー [Blu-ray]

 

 

 

トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業

トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業

 

 

印象に残っているというか、お気に入りなのは2015年の第87回。ショーとしての予算がかかり過ぎた年だと言われている上に、視聴率がワースト2位の年。ダメじゃん。司会はニール・パトリック・ハリス。子役の時からスターだった芸歴の長いニール。トニー賞主演男優賞も受賞しています。

プロジェクションマッピングを駆使したミュージカル仕立てのオープニングパフォーマンス「Moving Pictures」の歌とダンスの5分間は最高です。アナ・ケンドリックとのデュエットで映画の素晴らしさを讃えます。途中、ジャック・ブラックがアイロニカルな歌詞で割って入るのも破壊力満点。歌詞の韻の踏み様は、これまた最高。go commandoとは「ノーパン」のことだと、僕これで初めて知りました。歌い終わって嵐のような拍手の中、これらは全てアドリブでしたと言って、笑いを取ります。おそらく、このオープニングがお金と手間をかけ過ぎた回の代表的パートでしょう。ニールは、この年のヒット作「ゴーンガール(Gone Girl)」で、レイプ犯にされ、さっくり首を掻き切られてしまうデジー役を勤めていますが、司会役はこれでクビなのでしょうか。

 

 

2011年、第83回はジェームズ・フランコアン・ハサウェイの2人の若手俳優が司会。オープニングからジェームズがスマートフォンで自撮りしながら登場し、その後もTwitterで実況中継したアカデミー賞授賞式のSNS元年みたいな年。そして2014年、第86回はコメディアンで女優のエレン・デジェネレスが司会。「最もReTweetの多いオスカーの歴史を作りたい」と舞台から降り、メリス・ストリープ、ブラッドリー・クーパーケヴィン・スペイシーたちと写真を撮り、すぐにアップ。一瞬でRT10万超え、最終的にはRT190万超という最高記録を樹立しました。受賞式のライブストリーミング中継が始まったのもこの年。僕的には「インセプション(INCEPTION)」の年でした。

 

インセプション [Blu-ray]

インセプション [Blu-ray]

 

 

さて、今年、第89回は「ラ・ラ・ランド(La La Land)」が1997年の「タイタニック(Titanic)」と並ぶ史上最多の14部門ノミネートとなっています。2014年公開「セッション(Whiplash)」の監督デミアン・チャゼルの監督賞最年少受賞のタイ記録は生まれるでしょうか。(しかし「セッション」って、何か腑に落ちない映画なんだよねぇ。)

 

 

そもそも俳優でもないし、映画監督でもない。でも、あぁ、一度でいいから、受賞してスピーチをしてみたい。途中で会場全体がシーンとなって、最後に万雷の拍手、それもスタンディングオベイション!なんてのを。