「マグニフィセント・セブン」1)レナード・バーンスタインよ永遠なれ〜音楽で数珠つなぎ

マグニフィセント・セブン」、公開4週目ですが、そろそろ終わっちゃいそうな感じがしたので、慌てて観てきました。1961年日本公開の西部劇「荒野の七人」のリメイク版です。

劇伴を手がけたのが、これが遺作となった作曲家ジェームズ・ホーナーレナード・バーンスタインが手がけた「荒野の七人」のテーマの有名なリズムを、上手く取り込んでるなと感心していたら、エンディングでそのものズバリのメロディーが入って、とっても嬉しくなりました。

タイタニック」などの音楽で知られるホーナーは2015年に飛行機事故で亡くなっています。ところが、亡くなる前 (もしかしたら撮影に入る前?)にこの映画に関する音楽は作曲済みでだったそうです。その理由は監督を驚かすため!彼の楽曲のアレンジャーの1人が共同構成者となって、完成にこぎつけたとWikipediaに書いてあります。

“西部劇”、懐かしい言葉です。僕の世代でギリギリ、映画にこのジャンルがあったことを知っている世代でしょう。

子どもの頃、初めて聞いた「荒野の七人」のテーマ曲はカセットテープでした。

1961年公開でしたので、さすがに映画館で観てはいません。テレビで観ました。当時はAMラジオで映画をテーマにした番組があったので、そこで聞いたのかもしれません。劇中、7人揃っていよいよ出発というシーンで、まず主役のユル・ブリナースティーブ・マックイーンが馬で町中から駆け出すと、残りの5人が次々と現れ合流するシーンでも使われており、その映像とのマッチングに興奮した記憶があります。

最近の西部劇では、2013年日本公開のクエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざるもの」(Django Unchained)が、アカデミー脚本賞助演男優賞を受賞し、興行的にも世界的な大ヒット作になったことが記憶に新しいところです。

クリストフ・ヴァルツがカッコいい。レオ様の嫌味たっぷりの農園領主ぶりも魅力的です。日本で公開される西部劇は2000年以降、年に1本あるかないかです。このジャンル、1960年代が最盛期でした。

映画やテレビドラマのテーマ曲は、その世界観の象徴です。そのテーマ曲がイマイチだと、その作品の印象が薄まってしまうような気がします。西部劇の名作はテーマ曲を聴くと、即座にその映像が蘇ってきます。そして、これはディミトリ・ティオムキン、これはビクター・ヤング、これはエンニオ・モリコーネ、そしてレナード・バーンスタインと錚々たる作曲家の名前も浮かんできます。

NHK大河ドラマは、映画のように“豪華”なテーマ曲が1年間、オープニングを飾ります。あっ、この人かぁ!という第一線の作曲家が作曲し、演奏もNHK交響楽団が担当することがあります。

2007年「風林火山」は千住明さん作曲。勇壮をもって知られる武田騎馬軍団のイメージに余りにもぴったりで、他局のバラエティで、突撃シーンの音効にしばし使われているくらいです。

2016年「真田丸」。ちょうどお正月明け、箱根の強羅花壇に宿泊している時に初回放送を観ました。服部隆之さんのどんな音楽かと待ち構えていたら、あの強烈なバイオリンのメロディ。1年間、100回以上(本放送だけではなく再放送も観ていたので)聴いてもワクワクするテーマ曲でした。

そして今年2017年「おんな城主景虎」は菅野よう子さん作曲。首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィが指揮するN響にランラン(Lang Lang)さんのピアノが加わっています。ランランさんは北京五輪の開会式で演奏した、中国を代表するピアニストです。映画「のだめカンタービレ最終楽章」で上野樹里さんの吹き替え演奏を担当したことでも知られています。音が必要以上にキランキランしている人です。香港国際空港の上海灘(Shanghai Tang)で、彼の名前を冠したコレクションに出くわしたことを思い出します。曲は、バルトークのピアノ協奏曲3番を思い出させるのですが。

調べ物のノートみたいになってしまった本稿ですが、レナード・バーンスタイン作曲の「荒野の七人」のテーマ曲、映像とのマッチングが絶妙です。「マグニフィセント・セブン」のエンディングで、まさか聴かせてもらえるとは思いませんでした。